不登校は発達障害の特性が要因かもしれません

思春期についての記事で、不登校について、以前にも少し触れたことがあります。

子どもさんが「学校に行きたくない」と言われたら、どのように対応したら良いのでしょう。

もちろん、ケースバイケースではありますが、発達障害がの特性がある場合は、不登校になりやすい理由を特定しやすいともいえます。

しかし、お子さんが学校に行きたくなる理由を聞いても、「なんでもない」ということもあります。

ですが、実はそこには特性からくる大変さがある可能性があります。

居場所を失っているのかもしれません

中学高校になると、小学校以上に人間関係は複雑になってきます。

勉強面でも難易度が上がり、小学校での勉強の遅れがでていたのであれば、授業についていくのは難しくなっているはずです。

そうなると、自分に対しての自信を失い、劣等感を感じているかもしれません。

それに加えて、人間関係に問題を抱えている場合は、子どもさんはもしかしたら、居場所を失っているかもしれません。

思春期にありがちな課題についてはこちら〜 知っておきたい思春期を楽しく過ごせるように備える知識とは?

自分を責め、落ち込んでいることも

自閉スペクトラム症の子どもさんにとって、決めたことができないことは非常にストレスになります。

学校に行くことが、マイルールになっているとしたら、「できない自分」を必要以上に責め、落ち込んでいることもあるのです。

聞くことに注力する+かけるべき言葉は「肯定」

まず、子どもさんの気持ち、置かれている状況を把握するために、あせらずに時間をかけて話を聞きましょう。

その上で、かける言葉は、「よくがんばったね」「話してくれてありがとう」「つらかったね」「どうしたらいいか、一緒に考えよう」と肯定的な言葉をかけてあげましょう。中学生といっても、まだまだ、うまく行かないことに対応できないこともあるので、子どもさんと一緒に対応する姿勢が大切になってきます。

学校と密な連携を

状況がわかったら、躊躇せず、学校に相談しましよう。そのうえで、不登校になってしまう場合は、学校と連携して、宿題や勉強面でのサポートについて話し合いましょう。

また、再度通い始められるようになったときに、スムーズに受け入れられる環境も整えるために協力し合うことも大切です。

学校に行けなくても、自由な時間で通えるフリースクールや、通級指導教室(週1回)などを利用する方法もあります。勉強をする場を設けることで、学力面や、ダラダラしない生活を作る上でも役立ちます。

通級指導教室とは
通常の学級に在籍する障害のある児童生徒に対して、別室で週に数時間行われる特別な指導を通級による指導という。通級による指導を行う別室が通級指導教室である。指導内容としては、各自の障害に基づく種々の困難を主体的に改善・克服するための自立活動などが中心となる。対象児童生徒は、比較的軽度の視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、言語障害、自閉症、情緒障害、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)のある児童生徒である。特別支援学級とは別個のもので、特別支援学級に在籍する児童生徒は対象とならない。

通級による指導は、「学校教育法施行規則」の一部改正により制度化され、1993年(平成5)4月から小学校、中学校に導入された。その後、ニーズの高まりにより、2018年(平成30)4月からは高等学校にも導入された。〜コトバンクより引用

不登校になったときの問題のひとつは生活リズムの崩れ

学校に行かなくて良いとなると、どうしても朝起きる時間が遅くなりがちです。そうなると、夜遅くまで起きてゲームをしたりしてしまうこともあります。

学校に行かない状況でも、生活リズムだけは極力キープするように支援しましょう。家事などを手伝ってもらい、褒める機会を作って、自己肯定感をあげるのも良い対応です。

この生活リズムが乱れると、不登校が長期化する要素になってしまうので、適切な対応が必要です。

また、子どもさんが学校に行けていないことを不安に感じているようなら、少し立ち止まることは「人生のほんの一部の時間」ということを伝えて、あせらずに生活できるように支援していきましょう。

不登校のような社会的不適応は、回復するまでに時間がかかるケースが少なくありませんが、ゆっくりと子どもさんのペースで対応していくことが大切です。ある意味、この時点で人間関係などについて悩み、それを克服する機会が得られたことをプラスに捉えましょう。

将来、就職などした際には、このときの経験がきっと役立つようになります。

 

この記事を書いた人
出版社での編集者としての経験を活かし、あらゆる分野の情報発信をしている。リサーチ、分析、整理を得意とし、わかりやすく伝えることを信条としています。四人兄弟の長男で、兄弟のうち二人が重度の知的障害者+自閉スペクトラム症。自身もADHDの注意欠陥障害・自閉スペクトラム症のグレーゾーンとの診断を受けている。その経験から、現在は、発達支援事業にも積極的に関わっている。

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